エッチな電話

「ボクの彼女に手を出しましたよね」
男は僕のSNSにそんなことをDMで送ってきた。
はて、何のことだ?人の彼女に手を出すほど僕は飢えてはいないし、悲しいことながらここ数年は童貞であり、SNSで電話エッチ相手を拾って糊口を凌ぐ日々なのに。
「ちょっと何言ってるかわからない」と返すと「J子のこと知ってますよね?」としつこく食い下がってきた。
もちろん、僕の数少ない女性体験で関係を持った相手については名前くらいは憶えている。でも、その中にJ子と言う名前の女はいなかったように思う。
マジ知らないんだけど?と言うと、男はキレ気味に「思い出させてやろうか!」と凄んできた。
これは新手の美人局かな?と思った。痴漢冤罪みたいなもので、こちらがどんなに否定しても被害女性がいれば冤罪は成立する。お金で示談にしてやる、さもなくば被害届を出すなどと言われたら、社会的地位のある男はだいたいは逆らえない。
この男、J子と言う架空の存在をでっちあげて僕を脅そうとしているのだろう。しかし、そんなものには屈しない。証拠でもあれば別だが。
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僕の言葉に男は「よし思い出させてやる」とこんなことを言ってきた。
「クリトリスがビンビンだね。よーし舐めちゃうぞーぺろぺろパックン」
・・・あほか、コイツは・・・と思ったが、それでようやく僕は思い出した。クリトリスを勃起させてぺろぺろパックンは、僕のエッチな電話の得意技だ。のべつ幕なしにエッチな電話相手は拾っているのだから、もしかしたら、その中にヤツの言うJ子がいたのかもしれない。
でも、それは寝とることになるのか?その時からお前らは付き合っていたのか?それ以前にJ子もSNSで電話エッチに応じているのだからどこに問題があるのだ?
「お前とのエロ電以来、すっかりJ子はエッチな電話にハマってしまって、生でやらせてくれなくなったんだよ!」
そんなこと、俺が知るか!
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